私の父は定年を迎えて毎日のんびりと過ごしています。
とても穏やかで温厚な性格の持ち主です。
今では仕事一筋だった父は、定年後にアンティーク品に興味を持ち始めたようです。
中でも、一点物に注目しているようです。
世の中に一点というのはとても貴重です。
その分お値段も高額な物が多いようです。
そこで父が目を付けたのが、割とリーズナブルなお値段のゲートレッグテーブルです。
これなら母の許しも出やすいだろうと思ったようです。
ゲートレッグテーブルが欲しいことを母にさっそくお願いしているところを、私は見ていました。
アンティークはオシャレで上品ではあるけれど、高いから家には必要ないわ、とことごとく断られてしまいました。
でも、諦められない父はゲートレッグテーブルの良さや、使い方などを一生懸命に母に語っていました。
そして、2時間粘った結果、買ってもいいという許しが出たようです。
とても安心したような、にこやかな表情でした。
私もなんだかホッとしました。
そして、父が通いつめているアンティークショップへ翌日には出掛けていきました。
気の合うアンティークショップの店主と相談したのち、あるゲートレッグテーブルと父は出会ったのです。
それは、一つ一つの工程が一人の職人の腕一本で作られたという逸品だそうです。
そんな貴重な物に出会えたのも運命だと父は帰宅後に興奮した様子で話していました。
そして、それを購入したようです。
今では父の部屋で毎日磨かれながら置かれているゲートレッグテーブルなのでした。
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